和紅茶ってどんな紅茶
はじめての和紅茶

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ようこそ
和紅茶の世界へ

そもそも和紅茶ってなんだろう。初めて聞く方も、少し興味を持っていた方も気軽に触れてほしい「和紅茶の世界」まずは簡単に和紅茶の紹介をさせていただければと思います。お茶好きさんたちの間でも最近、少しづつ聞くけど「和紅茶」ってどんなお茶?と興味を持たれる方が増えてきました。特別なお茶のように感じるかも知れませんが、決して敷居の高いものでもありませんので、生産している園主自身から和紅茶について定義だけでなく、美味しく楽しむための魅力も解説していきたいと思います。

はじめての和紅茶

和紅茶って?ふつうの紅茶とはどう違うの?

初めての和紅茶

和紅茶とは国内の茶葉で製茶する国産の紅茶です。
茶業者の独自のこだわりが味や香りに
表現されている「クラフト紅茶」

国産のお茶の木の茶葉を国内で製茶する紅茶のことを和紅茶と呼んでいます。生産者のほとんどが小さな茶農家で、地域の気候や環境、それらを活かしたこだわりを存分に発揮されているお茶です。 お茶の違いを楽しむ場合も、お茶ごとの違いがわかりやすく比較しやすい茶種のひとつではあります。少しでもお茶に興味が出てきた初心者にもおすすめ!ぜひお気にいりの香りや味を探してみてください。

個性を活かした多様性

さまざまな生産者がいるからこそ
個性を活かした多様性

和紅茶と紅茶の違いはとよく聞かれることがあります。2010年代ごろのかつては「渋みが少なく、まろやか」と表現されてきましたが、脈々と進化を続けてきた和紅茶は決してその限りではありません。品種独自のボディ感を深く表現できるものや、水色(すいしょく)がルビーのように赤く透き通るものなど各地の生産者の個性が1杯の和紅茶に刻まれています。

和紅茶とは日本国内で生産する国産の紅茶です。国内で栽培された茶葉を使用して国内の製茶業者が製造した紅茶を和紅茶と呼称しています。和紅茶は特別な紅茶用のお茶の木から作られているわけではなく、緑茶として製造する茶畑からも和紅茶の製茶は可能です。製造方法の違いで、緑茶と紅茶を作り分けることができるので、専門の製造業者ではなく緑茶を製茶しています茶農家が紅茶の製茶も行っています。日本各地の茶農家が「気候・品種・製造方法」の異なる和紅茶の生産をしていますので、生産者の好みや技術がダイレクトに反映され、同じ地域や品種でも多様で個性的な紅茶に仕上がります。製造量は緑茶に比較すると少量ですが、香りや味のバラエティの魅力を広めてくださる取扱店も徐々に増えてきていますので、年々身近な存在になっています。

和紅茶ができるまで

誰が?どうやって作っているの?

和紅茶ができるまで

和紅茶の原料は緑茶とおなじ

和紅茶の原料は緑茶と同じように基本的にはお茶の木(チャノキ)の葉っぱの部分である「新芽(しんめ)」を使用します。原料が同じなのに別のお茶へと仕上げることができる理由は、”加工方法の違い”にあります。収穫後の新芽を鮮やかな緑色のお茶に仕上げるためには早々に蒸して酸化酵素の働きを止めなければいけませんが、紅茶の場合は違います。「萎凋(いちょう)」という工程を行い、新芽をしおれさせることで、葉内の水分を蒸発させていく作業となります。

製茶加工まで茶農家のお仕事

基本的には栽培から 製茶加工まで、茶農家のお仕事

和紅茶を作るために必要なのは茶葉と製茶設備。新芽を摘むための茶畑の栽培からお茶摘み作業はもちろんですが、紅茶として製茶するための設備を設置している茶工場での製茶作業も茶農家が基本的には行っています。緑茶の工場とは異なりオートメーション化(自動化)がされていない小さな工場も多く、機械に頼らず自身の経験や技術を組み合わせてイメージ通りの紅茶を製茶することが和紅茶農家の腕の見せ所です。

紅茶ができるまで

紅茶ができるまで製造工程は 萎凋→揉捻→発酵→乾燥

お茶摘みで摘まれた新芽は「萎凋」という工程で萎れさせて水分を抜き、揉み込みやすい水分量まで調整して「揉捻」工程で茶葉を揉み込みます。酸化発酵を促しながら形状を整えていきます。次に温度や湿度を調整することで「発酵」をさらに促進していき、最後に「乾燥」工程で発酵を止め、茶葉の水分量を適切なタイミングまで乾燥させることで和紅茶は製茶されています。ひとつひとつの工程が重要なので、タイミングや加減は非常に繊細で気を使うものです。この緊張感の中、イメージしている和紅茶が仕上がった時の喜びは格別な瞬間になります。

和紅茶の選び方

どれが美味しい?和紅茶はどこで選べばいいですか?

和紅茶の選び方

美味しい和紅茶は人それぞれ。 まずは自分の好きな系統を探そう。

味覚や嗅覚にそれぞれ好みがあるように、和紅茶のもつ香りや味わいも人によって評価は変動します。お茶の好みを把握していると、自分好みの和紅茶が見つけやすくなります。そのためにもシーズンと品種という大まかなカテゴリで分類すると飲み比べもしやすくなります。

和紅茶のシーズン

春摘みファーストフラッシュ
春摘み
ファーストフラッシュ
4〜5月あたりにお茶摘みをした一番茶で作る紅茶。カテキン含有量が少なく、発酵を浅く仕上げることで他のシーズンにはない爽やかな香気が生まれやすい。
夏摘みセカンドフラッシュ
夏摘み
セカンドフラッシュ
6〜7月あたりにお茶摘みをした二番茶で作る紅茶。しっかりとした飲み心地があり、華やかな香気が好みの方には夏摘みがオススメ!
秋摘みオータムナル
秋摘み
オータムナル
8〜9月あたりにお茶摘みをした三番茶で作る紅茶。他シーズンに比較すると含有成分が少なくなるので、飲み心地の優しい紅茶が多くあります。

和紅茶の品種

和紅茶は「合組(ごうぐみ)※ブレンド」していないものも多く。単一として品種由来の味わいや香りを感じることができるお茶のひとつです。そもそもお茶の木にもお米のコシヒカリであったり、苺のあまおうだったりと同様に品種というものが存在します。現在確認されているだけでも100種以上のチャノキの品種が確認されています。(選抜することや、開発することで生まれた優秀なお茶の木に名前が登録されています。)品種ごとに異なった香気を表現します。 日本で最も多く栽培されている「やぶきた」や、紅茶用として開発された「べにふうき」があります。それぞれ和紅茶として製茶すると香気や味わいに大きな違いがあります。

紅茶用品種
紅茶用品種
「べにふうき」をはじめとした国産の紅茶を作るために開発された品種が存在します。アッサム系のチャノキとの掛け合わせなど、カテキンが豊富で水色(すいしょく)も赤く、軽快な渋みを出すことができるなど紅茶らしい特徴を備えているものもあります。ただし栽培方法によってその特徴にも大きな変化がありますので、紅茶用品種でなければいけないということもありません。
緑茶用品種
緑茶用品種
「やぶきた」をはじめとした緑茶としてもよく飲用されています品種です。現在、日本国内の茶畑のほとんどが緑茶用品種を栽培しています。特に「やぶきた」に関しては全体の7割以上を占める定番品種で、比較の際の指標ともされています。一概に緑茶用品種といっても多種多様。京都で開発された京都品種など地域の品種なども存在します。紅茶に製茶することはもちろん可能です。

和紅茶を飲んでみる

和紅茶の楽しみ方はさまざま

個性が豊かな和紅茶は楽しみ方も人それぞれ。香気や味わいを楽しむのはもちろん。茶葉の形状や品種の違いを比較してみたり。決まった淹れ方もないので、自分流の美味しい淹れ方を見つけるのもおすすめです。基本的には和紅茶は温かいHOTの状態で飲むと香気を識別しやすく、少し温度帯が冷めてきた時の状態の方が味わいが凝縮されたように識別できるようになります。和紅茶は比較的「合組(ごうぐみ)※ブレンド」していないものが多く、シングルオリジン(単一農園・単一品種)としてお茶を楽しむことができます。そのため農園ごとのテロワールや、お茶の木の品種の特徴などが感じやすいお茶の一つです。
 

和紅茶ができるまで

違いを楽しむために知っておきたい5つのチェックポイント

生産者によっても大きく製造方法が異なる和紅茶だからこそ、飲み比べの際には自分なりの指標があると違いが分かりやすくなります。多様な和紅茶のそれぞれの個性を捉えるためにも、「形状、水色(すいしょく)、香気、味わい、茶殻」5つのポイントにそれぞれ自分なりの感想をつけてみましょう。例えばチップが残った形状だとか、水色を鮮やかな柿としてみたり自分なりの感想をつけてみてください。
さらに詳しくはこちら→

製茶加工まで茶農家のお仕事

和紅茶の新しい可能性。料理やスイーツとの相性を試してみる

品種の違いやシーズンの違いで香気や味わいが大きく変わるように、お茶に合う料理やスイーツも変化してきます。在来種の春摘みファーストフラッシュの発酵が浅くライトな飲み口の紅茶と合わせる場合など考え方は多岐に渡ります。奥が深く広い分野ですが、その分楽しみ方も自由に楽しめるので、気軽に好きなものを組み合わせてお気にいりの飲み方を見つけてみてください。

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